カルチャー

ウィプロでのキャリア

20年にわたり、地元のさまざまな企業でビジネス経験を積んだ後、私は、サウジアラビア王国のビジョン2030に迅速に対応できるグローバル企業への転職を希望するようになりました。サウジアラビア王国のビジョン2030には、地域の将来像として、自分自身との本質的なつながりを感じたのです。

しかし、確かな評判と信頼を築いてきた組織から離れることは、多くの疑問もあり、難しい決断でした。次に所属する組織には、私が自由に行動し、自分自身の可能性と、私が率いる人々の可能性を引き出すことのできるプラットフォームを求めていました。私はかなりの時間をリサーチに費やしました。

2001年以来、ウィプロはKSA地域で高い評価を得ており、王国のIT基盤の構築に大きく貢献し、サウジアラビア全土の要求に応えていましたし、何よりもその豊かな価値観とワークカルチャーで非常に有名でした。そのようなわけで、私は4年前にウィプロに入社しました。

現在は、ウィプロと世界最大の女子大学であるPrincess Nourah University（PNU）との合弁事業であるWomen Technology Park（WBP）の管理運営を担当しており、大変光栄に思っています。

これは、サウジアラビア王国の女性に知識ベースの雇用を提供することを目的とした、世界初のビジネスパークです。Wipro Business Park - JV Co.は、リヤドにある同パークの施設とインフラの開発とともに、2万人以上のサウジアラビア人女性をトレーニングして雇用する事業に取り組んでいます。

成長に対する当社の熱意は、ウィプロが大切にする5つの不可分の習慣に支えられています。それは、相手に敬意を払うこと、機敏に対応すること、常にコミュニケーション図ること、スチュワードシップの発揮、そして信頼の構築です。この信頼できる価値観は、私たちが日々実践している信条であり、経歴、性別、国籍を問わず、チームが変化と勝利への意欲を感じられるような信頼の環境を作り出しています。

危機に瀕したときにどう対応するかによって、人の性格は表れるものですが、このウィプロの信条を忠実に実践し、COVID-19の危機においても、迅速かつ熱意を持って対応してくれた私のスタッフ全員に感謝したいと思います。

私たちは、一貫した人材育成と、社員一人一人の健康を常に心がけています。その礎であるウィプロの価値観が、地域や世界中の同業者からも高い評価を得ていることは、私には当然のことに思われます。

パンデミックへの対応における台湾の手腕は、その適応力 - レジリエンスを世界に示しました。そして世界は今、ニューノーマルの移り変わる経済状況の中で、台湾が持つ可能性に注目しています。

コロナウイルスが世界を混乱させたとき、台湾は中国本土に近いことから、深刻な影響を受けることが予想されました。台湾の人口2,300万人のうち約40万人が中国で働いており、中国からは数百万人以上の観光客が定期的に訪れています。台湾での大規模な流行は避けられないと思われました。しかし、台湾は、2020年7月の時点で陽性者数451名、死亡者数7名と、他国に比べて非常に少ない症例数を記録しています。

台湾はどのようにしてこれを成し遂げたのでしょうか？

過去からの学習、迅速な意思決定、及び技術主導の戦略。 台湾は2002年のSARS流行の経験を生かしています。SARS発生時には30人以上が死亡し、世界で最も死亡率が高くなりました。努力の結果、SARSは最終的にコントロールされました。 台湾は、技術を活用したCOVID-19の流行防止対策をいち早く実施した国の一つです。初期の段階では、政府は人々にフェイスマスクの着用を指示し、当局は病院での患者の動きを追跡・監視し始めました。温度チェックが可能になり、14日間の検疫が厳しく課されましたが、これは時宜を得た重要なものでした。 テクノロジーとビッグデータ、artificial intelligence (AI)がCOVID-19の感染拡大の追跡と追跡に重要な役割を果たしました。 COVID-19の容疑者をマッピングし、その出所を追跡するためのビッグデータ分析の使用は、初期の段階で国内の主要なエスカレーションを停止するための重要なステップでした。台湾のNational Health Insurance (NHI)は、出入国管理と税関のデータサーバーに接続されました。 この動きは、台湾の税関と出入国管理部門が旅行を綿密に監視し、フライトと旅行者の出所についてデータに基づいた決定を下すのに有利であり、旅行者の暴露リスクを分類しました。 台湾に入国する旅行者のデータセットは、モバイル技術を使用して構築されました。QRコードはこの特定の課題のために実装されました。旅行者は空港到着時にQRコードをスキャンし、症状や連絡先を含む状態を申告するよう求められました。 台湾に入国する旅行者のデータセットは、モバイル技術を使用して構築されました。QRコードはこの特定の課題のために実装されました。旅行者は空港到着時にQRコードをスキャンし、症状や連絡先を含む状態を申告するよう求められました。 先を含む状態を申告するよう求められました。 テクノロジーは多方面からのアプローチで使用され、現地の診療所や薬局は収集した情報に接続されました。これにより、保健当局者はリアルタイムですべての誘因を監視することができました。旅行歴や臨床症状は、対象者を診断し、それに応じて治療するために使用されました。 パンデミックに対する彼らの戦いに力を与えたいくつかのステップが含まれています：

• 症状に基づいた対象者は、家から隔離されることを選択するように求められました。その際、携帯電話で位置情報を把握することが、彼らの行動を抑制するために重要な役割を果たしました。
• マスクをはじめとする重要物資の供給は、テクノロジーを駆使して全国的に不足が検知され、管理されました。これにより、物資の最適な配給が可能になりました。
• 正確な公共情報提供のために、AI、データアナリティクス、デジタルコミュニケーションが活用されました。毎日の記者会見や政府のデータ公開に加えて、台湾ではFacebook、LINE、YouTubeなどのソーシャルメディア・デジタルツールも利用して国民に情報を発信しています。政府はフェイクニュースを注意深く監視し、事実確認と誤報を訂正するためのグループを組織してコントロールしています。
• 地域の診療所や薬局は、コミュニティでの感染を確実にコントロールするために、最新情報をシステムで管理するように求められ、その最新情報はNHIのサーバーでリアルタイムで共有・統合されました。
• 台湾はCOVID-19の感染拡大をコントロールし、抑制することに成功しており、このベストプラクティスのナレッジを他の国と共有しています。

新たな展望

COVID-19との戦いにおける成功により、台湾はレジリエンスの高い国であるという評価を得ました。台湾がパンデミックをコントロールする能力を示したことで、他の国々は台湾を安全、安心なビジネスの場として注目し、他の国から大規模なチームを移転させています。

Wiproは台湾の業界をリードする研究開発機関やティアワンのOEM・ODM企業と密接に協力しています。現在の世界的なシナリオである中国と米国の間の貿易戦争は、多くの企業が中国から台湾に移転するためのポジティブな牽引力を与えています。半導体、マイクロエレクトロニクス（製造工場やファウンドリー）、自動車、ヘルスケア、エネルギー・公益事業などの分野で驚異的な成長が期待されています。Wiproは、その可能性を認識し、適切なパートナーシップに投資し、この地域の成長をサポートするためのインフラを拡大しています。

台湾は、COVID-19に対して最大限の準備と透明性をもって戦い、世界の健康と安全を守り、促進することに力を注いできました。この国の未来型デジタルインフラは、より良い未来のための強固で適応性のあるモデルとして学ぶことができるのではないでしょうか。ご意見、ご感想を Dan.Murthy@wipro.com 宛てにお寄せいただけますと幸いです。

ウィプロでのキャリア

電気工学を学んで卒業後、私はプネのエンジニアリング会社に入社しました。当時Alfa Laval社のMDを務めていた私のヒーロー、Lila Poonawalla氏の足跡を辿り、最終的には大きな製造会社を率いることを夢見ていました。

これは、インドが自由化の道を歩み始め、製造業が復活しつつあった90年代初頭のことです。しかし、運命には別の計画があったということでしょうか。私は23歳の若さで結婚し、ニューデリーに移り住みました。仕事を続けるには、製造業以外のキャリアを探さなければならないことは、すぐにわかりました。その頃、インドではIT産業が急成長していました。技術の急速な進歩、Y2K対策、高度な技術を持ったエンジニアの増加などが相まって、ITサービス産業が隆盛を極めていたのです。IT業界、そしてウィプロでのキャリアを歩み始めた私にとって、興味深い、そして実りある幸運だったと感じます。

この20年間で、ウィプロは業界で最も感動的なサクセスストーリーの1つとなりましたが、その道のりに参加できたことはすばらしい経験でした。私は、10億ドル以下の企業でシステムエンジニア（現在は使われないタイトルですね）としてスタートしました。現在、私はウィプロにとって売上高2位の国である英国ウィプロのカントリーヘッドを務めており、85億ドル規模のこの会社の拡大リーダーシップチームの一員です。

ウィプロの価値観、カルチャー、そしてウィプロが育んだ人材のおかげで、この25年間は忘れがたいものになりました。私はウィプロの社員であること、そして創業者であるアジム・プレムジ会長の指導と信念のもと、プロフェッショナルとして成長してきたことを誇りに思っています。

ウィプロは、私に刺激的な指導者、親しい友人、そして私の人生のあらゆる側面に浸透している強い価値観を与えてくれました。その最も重要なものの1つは、社会に対する責任です。ウィプロでは、さまざまな事業分野で複数の機会を得て、組織の中で成長しながらシニア・リーダーシップの役割を果たすようになりました。あるとき、社会に恩返しをしたいという情熱を実現するために、現在はWipro Foundation（ウィプロ財団）の一部となっているWipro Caresに5年間異動しました。私は昨年、英国でCSRプロジェクトを開始し、キングス・カレッジ・ロンドンやシェフィールド・ハラム大学と協力して、STEM教育の分野でいくつかの取り組みを主導する機会に恵まれました。

ワークライフバランスの管理は、特に女性にとっては簡単なことではありません。この点でも、私の情熱と意欲に加え、ウィプロによるサポートが私を力強く支えてくれました。現在、私はウィプロのダイバーシティ・カウンシルの一員であり、今日の私を形作ってくれたこのすばらしいカルチャーに貢献し、推進できることを嬉しく思っています。

ウィプロでの記念すべき25年間を締めくくるにあたり、私の経験を要約すると、「情熱、意欲、集中力、そしてサポートがあれば何でもできる」ということになります。ウィプロは、私にとって大きな支柱であり、力になってくれました。

情熱を育み、情熱を人材育成プログラムと成長への取り組みにおいて不可欠な要素と考え、誰もが満足できる結果を実現できる、インクルーシブなカルチャーを提供してくれるこのすばらしい会社に感謝しています。

COVID-19後に向けた採用改革

COVID-19の危機が世界中を襲っており、それに伴うソーシャルディスタンスの規範を守るため、採用活動は非接触の形式に変わりつつあります。多くの組織がリモート採用の仕組みを検討しています。 リモートリクルーティング、またはノンコンタクトリクルーティングでは、採用担当者と候補者が直接会って話をすることがありません。すべてのやり取りは仮想空間で行われます。オフィスに出向くといった移動が不要なので費用対効果は高いですが、適切な候補者を評価する仕組みや、採用活動中に不正行為が行われないようにするためにはどうすればよいのかについては問題があります。 評価プロセスは、候補者の技術的スキルに関して、採用担当者や技術パネリストに十分な信頼を与えるものでなければなりません。これには、適切なコーディング評価を用いて候補者のコーディング能力を評価することが含まれます。また、採用担当者や技術パネリストは、面接の過程で候補者が不正行為をしていないことを確認しなければなりません。 リモート評価を行うパネリストのために、適切な候補者を見極めるのに役立つ一定のガイドラインが作成されました。

• 候補者の技術的な評価は、オーディオ、ビデオ、画面共有機能を備えた優れたコラボレーションツールを使って行う必要があります。
• まず、採用担当者または技術パネリストは、候補者に対し、名前がはっきりと見える写真付きの身分証明書を提示するよう丁寧にお願いし、採用担当者/パネリストは、候補者が身分証明写真と同じ人物であるかどうかの確認に努めます。
• インタビューの開始時に、パネリストは候補者に、オーディオとビデオをオンにするように依頼します。
• パネリストは、お互いのオーディオとビデオの品質が良好であることを確認します。パネリストは、候補者の姿がはっきりと見え、声がはっきりと聞こえることを確認します。
• 面接中に気を散らすものがないように、またフレームに出入りする人がいないようにする必要があります。気を散らすものがない場所を選択するよう、候補者に依頼します。
• パネリストは、候補者にカメラをズームアウトしてもらい、候補者の顔がノートパソコンや他のデバイス、テーブルと一緒にはっきりと見えるようにしてもらう必要があります。
• パネリストは、候補者の目の動きを観察し、不適切な目の動きがないかどうかを確認します。また、候補者の唇の動きも観察し、音声と同期しているかどうかを確認します。遅延やひずみ等がある場合、採用担当者は候補者に対し、ネットワーク状況の改善を求める必要があります。
• パネリストは、面接の間、候補者を観察し、面接中に候補者が携帯電話やその他の機器を不正に使用していないことを確認します。
• コーディング評価の場合、パネリストは受験者に自分のパソコンの画面を共有するように依頼します。受験者がコードをコピーするために、外部から助けを得ようとしていないか監視します。

採用担当者/パネリストは、上記のガイドラインに沿って、押しつけがましくない方法で、候補者が安心し、不快感を感じないようにしなければなりません。これらのチェックは不正行為を防ぐために必要ですが、候補者に不必要なチェックや詮索を受けていると感じさせてはいけません。

リモートリクルーティングには、特有の課題がありますが、長く続く慣行となりうる複数のメリットがあります。リモートリクルーティングの主なメリットとして、以下のような点が挙げられます。

• 訪問が不要であることによるコスト削減（採用者と候補者の双方
• インタビュースケジュール設定の柔軟性が高い
• 自動認証、AIを活用した自動試験監督など、複数の革新的なソリューションにより、採用における不正行為に対応可能
• 世界中の採用関係者が評価に参加できるため、確かな評価を行える
• 録画によるビデオ評価 - 監査や学習の目的でインタビューのフィードバックを取得し、検証するのに役立つ

ポストCOVID時代の採用では、これまで述べてきたガイドラインに従うだけでなく、不正行為防止に役立つツールを活用していくことになるでしょう。これらのガイドラインやツールの一部は、今後も継続して用いられる慣行となる可能性があります。

インクルージョン - 取り組みを続けよう

この20年間は、ロンドンで心理学を学んだり、チェンナイに引っ越してビジネスを始めたり、ITサービスについて何の知識もないままウィプロに入社したりと、ジェットコースターのような月日でした。ブロンドの5フィート10インチのオーストラリア人女性として、私は間違いなく目立っています。私自身ははとても居心地がよく、自分の見た目が周りと違うことを忘れてしまうほどで、おかしな感じがします。でも、出身地を聞かれたり、私が話そうとしたときに相手の顔に恐怖の表情を見たりすると、すぐに現実に引き戻されます。誰もが私の周りで安心してリラックスできるように、快適さのレベルを築くために努力しています。

私の民族性は、外見から非常に目立ちますが、ほとんどの人は私が同性愛者であることを認識していません。出身地についての質問に続いて、夫について聞かれることが多いのですが、これもまた気まずい思いをすることになり、相手が事実を知らなかったこと、あるいは異性愛者と思っていたことに当惑しないように、気を使います。はじめのうち、職場ではネガティブな評価をされるのが怖くて、同性愛者であることを隠していました。私は、自分の仕事や組織への貢献によって知られるようになりたいと思っていました。しかし、この2、3年の間に、特に組織内に同性愛者の人はいないと誰かが私に言ったとき、もっと目立つようにして、LGBTQ+コミュニティの認知度向上に貢献する必要があることに気づきました。また、ある種のジェンダーノンコンフォーミングの社員や、結婚していない人たちに対する排斥も目の当たりにしました。それがきっかけで、LGBTQ+の従業員が自分自身について語り、職場でもありのままの自分でいられるようなセーフティーネットや雰囲気を作りたいと思うようになりました。2018年にウィプロがダイバーシティ＆インクルージョン憲章にLGBTQ+を追加し、リーダーたちがコミュニティをサポートする強力な味方としてカミングアウトし始めたことで、私の同性愛のカミングアウトも容易になりました。また、インドの刑法第377条が覆されたことで、会社がLGBTQ+インクルージョンのアジェンダをより集中的に推進する自信が生まれました。この法律は長い間、人々の基本的な権利である平等と尊厳を阻害してきました。

現在、私はウィプロのLGBTQ+憲章を主導する立場ですが、驚くことや学ぶことばかりです。ジェンダーニュートラルなポリシー、慣行、プロセスの確保、ジェンダーインクルーシブなトイレの導入、性別適合手術への保険適用などはもちろんのこと、LGBTQ+アウェアネスセッションや、強力な味方となるコミュニティの構築にも力を入れています。こうしたセッションやポリシーの変更は、意識を高め、無意識の偏見をなくすのにとても役立っています。自分自身であることを他人に認めてもらうことで、仕事でベストを尽くすことができ、取り繕うのをやめることができます。私たちの多くはリモートワークをしており、サポート組織や仕事仲間から離れているため、コロナ禍においては、よりいっそう一体感が求められています。

コロナ禍によって、私たちは人生で何が重要かを考え、本当に大切なものについて理解し感謝することができました。たとえば、通勤時間が短縮されたことで、大切な人と過ごす充実した時間が増えました。新たな視点を得たことで、ウィプロのインクルージョンの取り組みが勢いを増す中、将来に向けてさらに自信を持つことができました。

COVID-19が教えてくれた11の重要な人生の教訓

2020年という年は、控えめに言ってもこれまでに経験のない年でした。コロナウイルスが私たちの生活に大打撃を与え、私たちを根底から揺さぶることになるとは、想像もできませんでした。

COVID-19パンデミックの後に続いた数日、数週間、数か月は、私がこれまで経験したことのないものでした。

感染者数がどんどん増えていくニュースを聞きながらの感情的な混乱は、処理するのが非常に難しいものでした。さらに、家に閉じこもって社会との関わりを一切持たない状態で、離れて暮らす大切な人たちへの心配が常に付きまとっていたことで、私はどんどん落ち込んでいきました。

その時、自分自身を完全に見失ってしまう前に、自分をコントロールする必要があることに気づきました。私は、自分の精神的、感情的な健康のために、意識的な選択をすることにしました。これが功を奏し、一日一日が無限の可能性を秘めた新しい一日であることを思い出させてくれたのです。

この6か月間、私が熱心に実践してきたことをいくつか書き出してみました。これらのことは、この試練の時に、私が冷静さと落ち着きを保つのに非常に役立っています。皆さんにも参考にしていただければ幸いです。

• 目的意識を見つけること - 存在の重要性を認識し、実行して達成するための内発的な動機付けとなります。
• 最適な呼吸 - 呼吸は外の世界と内の世界を繋いでいます。プラーナヤーマ（呼吸法）は、免疫力、意志力、精神力の向上に役立ちます。
• 他人に期待することなく、すべての人の心の豊かさに貢献すること。
• 沈黙と瞑想を実践すること - 身体の五感に意識を集中させ、自己認識することで、ストレスやネガティブな感情を軽減することができます。
• 毎日ヨガを実践し、それを生活の一部にすること。
• 創造性とシステム思考を仕事に生かすこと。
• ポジティブな力を信じること。
• 大小さまざまなことに、心の中の幸せを見出すこと。
• 社会への還元」をライフスタイルの一部にすること。
• 困難な状況にあっても、自信を持って冷静に対処すること。
• コンフォートゾーンから抜け出すこと。

前向きになれる何かが、いつでも、必ずあるはずです。少し難しい日もあるかもしれませんが。上記の実践は、私が前向きに生活し、人生について楽観的な見通しを育むのに役立ちました。日常生活にこれらを取り入れることで、ポジティブなことに意識を向け、平穏で幸せな生活を送ることができます。

ウィプロと私 - 相互にとって充実したパートナーシップ

1993年に他のグローバルブランドとも比較してウィプロのオファーを受けたのは、型通りの調査をした結果ではなく、ウィプロの魅力的なキャンパスアプローチから受けたポジティブな直感が理由でした。

インドでビジネスデベロップメントを担当した最初の7年間は、能力が試される顧客関係の管理を担当し、貴重な友情と指導者を得るうえで、かけがえのない経験となりました。

互いを尊重し、助け合う、オープンなカルチャーとインクルーシブなマインドセットを持つ社風のおかげで、進化を続けるウィプロにおいて、私は常に地に足をつけていることができました。27年前に入社したときには3,500人しかいなかった会社で成長し、3種類のロゴ、2人の会長、7人のCEOを経て、今では180,000人以上の従業員を擁する、真に多様性に富んだグローバル企業の一員であることを誇りに思っています。

社歴の長い他の多くのリーダーと同様に、私も2000年以降、インド全土を担当する役割から、ロンドンを拠点とするヨーロッパでの多様な役割へとキャリアアップしてきました。ヨーロッパ全域にわたる刺激的な経験のおかげで、私の異文化感受性は高まり、視野も広がり、味覚まで向上し、大切な思い出をたくさんつくることができました。

顧客対応の仕事のためには、頻繁にインドに行く必要が生じました。私は、長男が生まれたばかりだった18か月の間に、バンガロールへの5回の重要な顧客訪問の際には、毎回息子をボンベイまで連れて行きました。その後、2児の母となった私は、重要パートナーシップ管理を担当する役割を新設して、インドへの正式な出張を最小限にすることを提案し、満場一致の支持を得ることができました。夫と保育士の力強い協力を得て、野心的ないくつもの目標を私は一貫して達成し、さらには超えていくことができました。また、その後の10年間、すべての役職において、日帰りフライトでヨーロッパ全域との関係を築いていくことができました。

実は、アスペルガー症候群をわずらう6歳の子供に手をかけなければならないストレスから、一時はウィプロを辞めて、別の「軽い」キャリアでパートタイムの仕事をしようと考えたこともありました。驚いたことに、そのとき上司は私がプライベートと仕事の優先順位をバランスよく管理できるような環境を整えてくれました。5年後、私にフルタイムの仕事に戻るようにと強く勧めてくれた後任のマネージャーは、私の契約書に「ウィプロでは永久に完全なフレキシビリティが保たれる」と記載し、すぐにグローバルHRの承諾を得てくれました。

こうした例外的措置はいずれも、2005年から2010年の間にウィプロで初めて採用されたものです。当時、世界中のほとんどの企業では、パートタイムやフレックス勤務は一般的ではありませんでした。

ウィプロには、ミスをしても（会社が大切にする価値観の境界を越えない限り）非難されることがないカルチャーの基盤があります。感情的な人、冷静で外交的な人、野心的なエグゼクティブであれ、ニッチなプレイヤーであれ、多様なワークスタイルを認めてくれる環境があります。異なる意見を持っていることが評価されるのではなく、倫理的なビジネスの成長を目指す中での、お客様やパートナーを喜ばせるためのスキル、パフォーマンス、能力のみに基づいて評価されるのです。

1993年以来、ウィプロというブランドの進化の過程を通じて、私は逆境を楽しむことを学びました。これは、私の子供たちや、私のキャリアに触発された人々の模範となるように努力する際の、人生の教訓です。

私たちにいつも新鮮な活力を与えてくださるプレムジ氏（ウィプロ創業者）から胸に抱く誇りについては言うまでもありませんが、その慈善活動からは私も大きな影響を受けました。私は家族が運営する「Kakalia Foundation Kunashne」（善行）の評議員を務め、複数の慈善団体に積極的に財政支援をしています。

また、私はウィプロでメンターを務めていますが、オンラインメンタリングプラットフォームのEverwiseでもメンターを務めており、自分の子どもに特別なケアが必要であることを知り、悩んでいる多くの親に対しボランティアで助言し、助けとなるように活動しています。ウィプロのD&I英国支部の「目に見えない障がいを持つ人たち」のイニシアチブを支援することで、私は常に地に足をつけ、自分がいかに恵まれているかをよく考えることができています。また、英国内のコミュニティ活動（CZC: Caring for the Zoroastrian Community）の議長としての役割にもやりがいを感じています。35名のボランティアが、登録済みの70人の独居高齢者に電話をかけ、世代間での活動を促進するとともに、彼らの全体的な健康をサポートしています。

1993年にウィプロのオファーを受けたときの直感は、27年経った今振り返っても、私の人生で最高の直感だったと感じています。